IZO 以蔵

(C)IZOパートナーズ
岡田以蔵は武市半平太に操られ、「天誅」の名のもとに数々の幕府要人を暗殺、「人斬り以蔵」と恐れられたテロリストだ。今、彼は捕らえられて処刑されようとしていた。以蔵の体を仕置人が槍で刺し貫く。以蔵は絶叫を挙げ、死に絶えた。1865年((慶応元年〉5月のことだった。しかし、以蔵の怨念は消えない。彼の魂は時空間を超越し、現代の都会の片隅で廃人のように生きるホームレスに宿った。ホームレスの肉体は変貌を遂げ、究極の殺人マシンIZOへと生まれ変わったのだ。そんなIZOの前に、かつて彼と因縁のあった者たちの怨霊が次々と立ちはだかる。しかし、彼らの怨念も、それ以上の憎しみをたぎらせて突進するIZOの殺人剣で一刀両断に斬り裂かれてしまう。 かつては武市の飼い犬となって人を斬り続けたIZOだったが、今では一匹の獣となった彼には佐幕も勤皇の思想もない。ただ目の前に立ちはだかった敵を斬る!まずIZOは、手始めに貴族院に属する僧院に特攻し、並み居る僧兵たちを大虐殺。この事態に位相・貴族院の支配階級である宰相(ビートたけし)、財界のドン(曽根晴美)、官僚の長(岡田眞澄)、軍閥の将軍(片岡鶴太郎)、学界のドン(篠田三郎)といったシステムの支配階級に属する者たちは動揺した。貴族院はIZOを消去する為に、あらゆる時空から刺客を送り込んだ。同心、警視庁特殊急襲部隊SATといった国家権力の下部から凄腕の剣客、ヤクザ、博徒、ヤンキー一、PTA軍団、鬼といった精鋭たちがIZOの命を狙う。全身に数え切れないだけの傷を負うIZO。しかし、相手をどれだけ斬っても鎮まらない得体の知れない憎しみは、IZOを究極の戦闘体へと進化させていた。

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